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キスをして
第9章 小塚の本懐
久し振りの終電に乗って暗い道を疲れた足でとぼとぼと歩き商店街のコンビニへ向かう。

前はこれがいつものパターンだったのに小塚さんを頼ったあの日からこのコンビニに来ることなくなったなぁ。
今思えばあの時は確実に小塚さんの事好きだったよね。私何であんなに頑なだったのか謎だ。意地かな?

商店街を抜けてロータリーを出る。小塚時計店は電気を消してひっそりとしている。電気を見るとまたか‥とウンザリしていたのに電気が点いていない事に寂しいと感じるのは「おかえり」って言ってくれる人がいたことに安心していたからかな。

久し振りに帰る自宅になんだかソワソワしつつアパートに近付くと違和感に気づいた。

小塚時計店の張り紙が変わってる!?

―28日より開店いたします―

1日早く帰ってくるって事!?
でもおかしい‥字体が違う。誰が書いたの?
………もうっ。一体何のよ!!

怒り任せに玄関を開けメイクだけを落としてベッドに潜り込む。
久し振りの自分のベッドはすごく冷たくて無性に寂しくて泣きたくなる。

今までは一人で平気だったのに。
会いたい‥触れたい‥キスしたい‥
はぁ~‥弱いなぁ私。やっぱり仕事していれば良かった。
帰ってきたら怒ってやる‥。
明日本当に帰ってきても連絡なんてしない。帰ってきて私がいないって慌てればいい。

ウトウトと無駄になりそうな考え事をしながら眠りについた。
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