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キスをして
第9章 小塚の本懐
―いらっしゃいませ~

「じゃあ皆お疲れ。かんぱ~い」

「「「「かんぱ~い!!!」」」」

やる気のない俺の乾杯から今まで一体何をそんなに我慢していたんだと言いたくなるくらいにはしゃぐ後輩達。

10時開始の飲み会は例年通り深夜1時には解散する予定だが忙しい時期に飲み会を設定したせいか飲みっぷりが酷い。
元々は最近えらく元気がなかった間宮を少しでも元気づけようとデザイン部全員の申し入れだった。
上座に眞木を連れ1席先に座る間宮を眺めながらビールを流し込む。

にしても間宮を挟んで日下と佐伯さんが座り間宮の向かいには黒沢さんが座っている。‥怖ぇなぁ。欲望渦巻くって感じが俺には無理だわ。
日下は何だかんだ間宮を可愛がるし、黒沢さんは多少吹っ切れたらしいが間宮にちょっかい出す日下を睨むように見ている。
その光景を全く気にせず皆に食事を取り分ける佐伯さん。

佐伯さんは黒沢さんが苦手かと思ったけどそうでもないのか?

「橘さん、すっごい顔で見てますけど大丈夫ですか?」

「いやぁうちの会社は乱れてるなって」

「黒沢さんって間宮さん好きなんですかね」

「ん~ちょっと引きずってんじゃね」

「橘さんって結構内情知ってますよね」

「長い付き合いだからなぁ‥みんな分かり易いよ」

「じゃあ間宮さんが今日変だった理由は?」

「愚痴は聞かない」

そう。愚痴は聞かない。
特に間宮の愚痴は聞いてやらなきゃいけない気がするから始めから聞きたくない。
それなのに酔っ払いは余計なことをするもんだ。
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