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キスをして
第9章 小塚の本懐
皆の輪から離れてスマホを確認すると私が待ち望んでいた名前が表示されている。明日から仕事ならいい加減連絡があってもいい頃だった。

今私が一番怒りたくて…
文句言いたくて…
会いたい人。

一度切れた着信は再度鳴り出し私を急かす。
会いたいけどちょっと困らせてやりたいのも本音だ。

「間宮さん。どうしたんですか?」

「佐伯さん…」

「勝手に居なくなっちゃったんですよね‥なら心配させてやりましょうよ。次着信鳴ったら男性陣に意味深っぽく出て貰いましょう?」

そんな事したらあの人すごい勢いで私を探しそうだ。

「佐伯さんそんなことする人だったの?」

「普段はしませんよ?でもここ最近間宮さん元気なかったし、さっきも怒ってるみたいな言い方だったけど凄く悲しそうだったから…仕返ししましょう。彼氏さんにも不安になって貰えばいいんですよ」

悪戯気な笑みを浮かべながら私の手を引いて皆の元へ戻っていく。

「間宮さんの彼氏から連絡入ったみたいですよ」

「おっ、良かったな間宮迎えに来てもらえよ。つか小塚さん何処にいたの?」

「まだ連絡には応じてないんですよ?橘主任」

「え?」

「ちょっと反撃してやるんです。皆さん協力して下さいね?」

ね?と反論を許さない笑みで皆を促し近くのファストフード店に移動した。

「ラインだ」

誠司からの居場所確認のメッセージが私の元へ届く。

「今、同僚と飲んでるぅ~って送って下さい」
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