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キスをして
第10章 珍事と感傷
「良かったの?仕事」
「平気‥佐伯さんと何話してたの?」
「ヤキモチ?」
「違っ!…違うから」
「飲み会の日の話をしただけだよ。彼女が言い出したんだってね‥だから謝ってきたよ」
「謝るって何を?」
「ナイショ」
口元に指を立てて笑う。
「明日からは来ないから」
「元々来なくていいの」
乾いた笑い声にもっと優しく言えばよかったかと思う。
「簡単に来られたら会いたいから早く帰ろうって思えないでしょ。自分に甘くなるじゃない」
これは言い過ぎだったかな。
突然抱き締める腕は都合がいいかも。赤い顔を見られなくて済む。
「後…お弁当ありがとう」
駐車場の車まで送って事務所に戻ろうとすると思い付いたように呼び止められる。
一枚のメモ用紙を取り出して何かを書いた後小さく畳んで渡してくる。
「何?」
「見ないでね。黒沢さんに渡してくれるかな」
「変な「書いてないから」
ちゃんと渡してと念押しして帰ってしまった。
見ちゃ駄目だよね~。
直接言えないことって事よね。
ダメダメ余計なことは考えない。
早く上に戻って渡さないとまた出掛けるわ。
「平気‥佐伯さんと何話してたの?」
「ヤキモチ?」
「違っ!…違うから」
「飲み会の日の話をしただけだよ。彼女が言い出したんだってね‥だから謝ってきたよ」
「謝るって何を?」
「ナイショ」
口元に指を立てて笑う。
「明日からは来ないから」
「元々来なくていいの」
乾いた笑い声にもっと優しく言えばよかったかと思う。
「簡単に来られたら会いたいから早く帰ろうって思えないでしょ。自分に甘くなるじゃない」
これは言い過ぎだったかな。
突然抱き締める腕は都合がいいかも。赤い顔を見られなくて済む。
「後…お弁当ありがとう」
駐車場の車まで送って事務所に戻ろうとすると思い付いたように呼び止められる。
一枚のメモ用紙を取り出して何かを書いた後小さく畳んで渡してくる。
「何?」
「見ないでね。黒沢さんに渡してくれるかな」
「変な「書いてないから」
ちゃんと渡してと念押しして帰ってしまった。
見ちゃ駄目だよね~。
直接言えないことって事よね。
ダメダメ余計なことは考えない。
早く上に戻って渡さないとまた出掛けるわ。