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キスをして
第10章 珍事と感傷
「律!!」
「…大丈夫」
「そんなわけないだろ!姉さんドア開けて」
ほら絶対ややこしくなる。
誠司に抱き抱えられて誠司の寝室に運ばれる。
「誠司病院電話しようか!?」
「いや取り敢えず熱測る」
「…仕事‥中でしょ?」
「話さなくて良いから。姉さん店閉めてきて」
簡単に店閉めちゃ駄目だよ。
やめてよ。なんか泣けてきちゃうじゃない。
「大丈夫か?体調悪かったんだろ」
「はぁ‥ただの風邪」
「風邪をよくここまで放っておいたな」
「喉が少し痛いだけだったから」
私の口に体温計を咥えさせて手を額に当てる。
すぐに音が鳴って体温計を取り出す。
「冷たい」
「ずっと暖房効いた部屋にいたんだぞ。律の体が熱いんだよ」
「ん゙っん―。背中痛い」
「背骨が痛い感じか?」
「うん」
「待ってろ」
熱あったんだ。寝不足でぼーっとしてるだけかと思ってた。
暫くするとコートを着た誠司が戻ってきた。
「じっとしてろ。近くの医院に電話したから」
私を再び抱きかかえて車に乗せてくれる。
「姉さん遅くなるかも知れないから帰ってて」
「…大丈夫」
「そんなわけないだろ!姉さんドア開けて」
ほら絶対ややこしくなる。
誠司に抱き抱えられて誠司の寝室に運ばれる。
「誠司病院電話しようか!?」
「いや取り敢えず熱測る」
「…仕事‥中でしょ?」
「話さなくて良いから。姉さん店閉めてきて」
簡単に店閉めちゃ駄目だよ。
やめてよ。なんか泣けてきちゃうじゃない。
「大丈夫か?体調悪かったんだろ」
「はぁ‥ただの風邪」
「風邪をよくここまで放っておいたな」
「喉が少し痛いだけだったから」
私の口に体温計を咥えさせて手を額に当てる。
すぐに音が鳴って体温計を取り出す。
「冷たい」
「ずっと暖房効いた部屋にいたんだぞ。律の体が熱いんだよ」
「ん゙っん―。背中痛い」
「背骨が痛い感じか?」
「うん」
「待ってろ」
熱あったんだ。寝不足でぼーっとしてるだけかと思ってた。
暫くするとコートを着た誠司が戻ってきた。
「じっとしてろ。近くの医院に電話したから」
私を再び抱きかかえて車に乗せてくれる。
「姉さん遅くなるかも知れないから帰ってて」