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キスをして
第10章 珍事と感傷
お皿をシンクに運び水を流しているとお姉さんがお酒を持ってカウンターに座った。

「ねぇ。余計な事聞いてるかも知れないけど酔っ払いの戯言だと思って聞いて?」

顔を少し赤くして私をジッと見てくる。

「誠司と知り合ったのは隣人だから?」

静かに首を振った。

「私が今付けているこの時計を修理してもらったからです」

「話掛けたのは誠司だったの?」

「そう‥なるのかな?最初は時計の話でした。帰りが遅い私とよく会うようになっていつからですかね…今日みたいにコンビニでご飯とお酒買って帰ってきたら『今から飲むから一緒に呑みましょう』って誘われたんです」

「よくついて行ったわね」

「…階段塞がれて物凄い笑顔で『持ちますよ』って言いながら袋を奪われたらついて行くしかないですよね」

「律香ちゃん‥たまには殴って良いわよ?」

「素手はないですけど鞄で殴打したことはあります」

「やるじゃない!遠慮せずやってくれて良いから」

「普通は駄目だって言いません?」

「それ位が良いのよ。誠司って短気なうえにぞんざいでしょ?」

「そんなことないですよ!」

「ふ~ん。律香ちゃんには優しくできるのね」

「お姉さんにだって優しいじゃないですか。わざわざクッキー焼いたり」

普通わざわざクッキーなんて焼かないでしょ。
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