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キスをして
第3章 間宮の憂鬱
あの人は本当に何事もなかったように接してくるんだな。
私も気にしない方がいいのかも…
あの時はきっと酔っていたんだ。私も流されただけ‥。
流されただけだよ。小塚さんの眼に絆されただけ。
唇の感触がいつまでも尾を引いてしまうけど仕事に集中すれば薄れてしまう。
会社に戻るとただひたすらにパソコンに向かって作業を続ける。
夜中の1時なのに煌々と電気の灯るオフィスにはデザイン部の7人しかいない。
7人と言っても眞木君はまだアシスタントだから多くの発注書は渡せないから実質6人で回している。
今年の4月には2人の新入社員が居たのに二人とも居なくなった。
―――――
取り敢えずギリギリの発注書は終わったぁ。
目一杯伸びをしながら時計を見るともう2時だ。
「私、コンビニ行きますけど何か要ります?」
「「「「「「翼が欲しい」」」」」
「エナジードリンク買ってきまーす」
ビルの警備員に挨拶をして外に出る。
「寒っっ」
ジャケット忘れてた…。
まぁいっか、すぐだし。
「律香っ」
呼ばれた方向を見ると赤ら顔の黒沢さんが走ってくる。
私も気にしない方がいいのかも…
あの時はきっと酔っていたんだ。私も流されただけ‥。
流されただけだよ。小塚さんの眼に絆されただけ。
唇の感触がいつまでも尾を引いてしまうけど仕事に集中すれば薄れてしまう。
会社に戻るとただひたすらにパソコンに向かって作業を続ける。
夜中の1時なのに煌々と電気の灯るオフィスにはデザイン部の7人しかいない。
7人と言っても眞木君はまだアシスタントだから多くの発注書は渡せないから実質6人で回している。
今年の4月には2人の新入社員が居たのに二人とも居なくなった。
―――――
取り敢えずギリギリの発注書は終わったぁ。
目一杯伸びをしながら時計を見るともう2時だ。
「私、コンビニ行きますけど何か要ります?」
「「「「「「翼が欲しい」」」」」
「エナジードリンク買ってきまーす」
ビルの警備員に挨拶をして外に出る。
「寒っっ」
ジャケット忘れてた…。
まぁいっか、すぐだし。
「律香っ」
呼ばれた方向を見ると赤ら顔の黒沢さんが走ってくる。