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キスをして
第11章 小塚誠司
「珍しいねランチ誘うなんて」

「たまには良いだろ‥怒られるのか?」

「大丈夫だと思う」

2人でランチなんて久し振りすぎて何だか緊張する。
にしても食事中はあまり話さない黒沢さんが誘うなんて一体どういうつもりなのか。
仕事の話は仕事中にする人だしプライベートの話ならメールで済ましそうだけど。

「最近オッサンと会ってんの?」

「へ?」

まさか黒沢さんから誠司の話を振られるとは思わず抜けた声が出てしまった。

「会ってるよ。向こうも今忙しくて前みたいに頻繁ではないけど‥私に合わせて時間作ってくれてる感じかな」

「すれ違いすんなよ」

「大丈夫だよ」

黒沢さんの時みたいにはなるなって言いたいのだろうか。

「時計屋も忙しい時期とかあるんだな」

「時期って言うか去年スイスに行った後からかな向こうでお世話になってた人が入院してるらしくて日本でしても問題ない仕事を手伝ってるみたい」

「大変だなそのスイスの人重病なんだろう」

「どうだろあんまり聞かないことにしてるから」

「どうだろって12月から入院してるならもう長いだろ今4月下旬だぞ」

確かにそう言われてみれば長い。やっぱり容態もあまり良くないのかもしれない。

「独立してんのに向こうの工房手伝うなんてその人の仕事引き継ぐ奴居ないのかよ。自分の仕事もあんのにあの人余裕だな」

‥あれ?引き継ぐ人って。
前に私誠司に聞いたような…何て答えてたっけ…

「律香?」
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