この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キスをして
第11章 小塚誠司
体を揺すられる感覚に目を開いた。
どうやら待ちくたびれて寝てしまったらしい。

「律お帰り。そんな所で寝てると後が辛いよ?」

「あれ‥誠司が起きるの待ってたんだけど」

「疲れてたんだね。起こしてくれて良かったのにお陰でゆっくり寝顔が見れたけどね」

優しく髪を梳かす手に再び微睡みそうだ。
はっ!!

「そうだよ!黒沢さんと連絡取ってたの!?」

「取ってるよ。いつ気付くのかと思ってたよ」

愉快そうに笑う姿にわざとだったのだと確信する。

「どうやって気付いたの?」

「今日黒沢さんとお昼一緒に食べてそれで気付いた」

「ああやっぱり彼は隠さないかぁ」

「何で連絡取ったの?」

「仲良くして欲しかったんじゃないの?始めは興味本位だったんだけど話してみるとおもしろい人だよね」

あまりにもあっけらかんと答えるものだから脱力してしまう。

「それで?律が連絡なしで来るなんて珍しいよね何かあったの?」

私の体を引き上げて誠司の横に座らされる。

「私ねずっと聞きたいこととか言いたいことあったんだけど何て言えば分からなくて黙ってたの」

吐き出すように話し始めた私の話を誠司は黙って聞いてくれる。

「スイスから帰ってきてから様子がいつもと違う気がしてずっと気になってて、それにお祖父さんの事も誠司がすっきりしてない様な気がしてて、スイスからの仕事も手伝ってるにしては多すぎる気がするし…何か隠してる気がして…後………」

「後?」

「時計どうしたの」
/340ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ