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キスをして
第12章 律香と誠司
訝しげに眉を潜め俺を見る小塚さんはいつもニコニコしている姿からは想像が出来ない。

「何か」

「さっきの電話はなんですか」

「それをあなたに話したところで何か意味があるんですか」

「りっちゃんどうするんだよ」

「日下さんには関係ないことですよ」

確かに俺は関係のない人間かも知れないけどさぁ否定も弁解もしないのかよ。
何か見損なったよ。もっとりっちゃんの事大事にしてくれると思っていたのに!

何事も無かったようにりっちゃんの横へ戻っていく小塚さんを止めることは俺には出来なかった。



飲み会から一夜明けいつもの殺伐とした光景に戻ってきた。
もうすぐ昼になるがりっちゃんに特に変わりはない。いや、むしろいつもより機嫌が良い。
あの話からしてりっちゃんは知らないんだよなぁ。
言いたい。
りっちゃんに言えば俺はスッキリするんだ。
でもりっちゃんのフォローは俺には無理だ。

「日下さん!納品!」

「あっ黒沢さん!良いところに!」

「良いところにじゃなくて納品の荷積み手伝ってくださいよ!」

納品の積込を終え取引先へ向かう。

「黒沢さんってりっちゃんと付き合い長いよね」

「サークルとか一緒だったんで」

「サークル!イメージが湧かないな··って言うことは仲良いよね」

「何っ?面倒なことは嫌ですよ」

「そんなこと言わないでよ!もう俺限界なんだよ!仕事が手につかなくなったら黒沢さんだって困るんじゃないの!」

「運転中にくっつかないで下さいよ!」

「小塚さんが海外行くらしいんだけどりっちゃんから聞いてない?」

「····知りませんよそんなこと」

「だよな~。小塚さんりっちゃんには言ってなさそうだったもんなぁ」

実際りっちゃん知らないなんてどうなんだよ。

「日下さんソレ間宮には隠しておいた方が良いですよ」

「ええ~っ。もう俺忘れたいのに」

「余計なことして拗れたら面倒なことになるでしょう」
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