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キスをして
第12章 律香と誠司
「おかえり」

「た··ただいま」

飲み会から1週間たった週末の金曜日に早く帰ってきたのは久し振りの事だ。
帰ってきたは良いものの冷凍庫にすぐに食べられそうな物は無く渋々コンビニに向かうところだった。

「連絡が来ないからまだ終わってないんだと思ってた」

「丁度こっちに施工があったから送って貰ったの」

「それで?こんな時間にどこに行くの?」

「コンビニに夕飯買いに行こうかなと思って」

「春巻き好き?」

「はい?」

「春巻き好き?」

「好きだけど」

「良かった。大量に作ったんだ」

私の返事も待たずに強引に財布を奪い取り時計店に入っていく。

「ちょっと!明日の朝食べるものも何もないんだってば」

「俺の冷蔵庫はいっぱいあるよ」

そう言うことじゃないでしょ!

「明日は休みだよね」

「休み··じゃないっ」

やっと振り向いた誠司が妙に悲しそうだ。

「嘘だよね。明日仕事なら駅のコンビニで買って会社で食べる癖に」

「人の行動パターン読まないでよ。明日は掃除したいし布団干したいししたいこと溜まってるの」

「安心して明日は雨だよ。」

······。何故そんなに嬉しそうなのか。
明日雨なら私的には長らく干せていない布団は悲しいだけですけどね。
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