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キスをして
第12章 律香と誠司
「あっスマホが部屋に置きっぱなしかも」

「そんなに俺の所に居るのが嫌なの?」

「そう言うんじゃなくて!」

「今夜は用事があったら俺に連絡してくださいって橘さんに連絡しておくね」

外堀を埋められていくこの感覚。
逃がす気は一切無いらしい。
そんなことより橘さんにそんな連絡は恥ずかしすぎるのですが?
もうそれって今夜は致してます的な事になっちゃうんじゃないんですか?

「何かあった?」

「何もないよ。ここ最近二人でゆっくりする暇がなかったと思ってさ」

私は貴方と一緒に居てもゆっくり出来ませんけどね。
誠司が何か仕掛けてくるんじゃないかとドキドキしてるから。

「そんなに見つめてると先に襲うよ?」

しないって選択肢は無いんだね。

誠司に春巻きを用意してもらっている間にお風呂を借りて自分の部屋着に着替える。
半年程の間に私物が増えて洗面台にメイク道具が並んでいることすら当たり前になった。

「誠司お風呂ありがと」

「もうすぐ出来るよ」

「一人でこんなに作ったの?」

「やり出したら止まらなくなってね。今度一緒にする?餃子の方が楽しいかもね」

やっぱり何か変な気がしてならない。
どこが変化なんて分からないけどやっぱり何かおかしい気がする。
だからと言って何もないと笑顔で答える誠司にしつこく聞く気にはなれない。

油の中の春巻きをカウンター越しに見ていると目の前に缶ビールが置かれた。
既に開けられている缶を飲むより他はないらしい。

「春巻きってもっと太いのかと思った」

「有るけど時間的におつまみ的な物にしようかと思ってね。海老とチーズとアスパラと後何かな。包んだらどれが何だか分からなくなった。揚げたてどうぞ」

「ありがと」
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