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キスをして
第12章 律香と誠司
「食べ過ぎた」

ソファに座る誠司の足元に座ると思わず重くなったお腹を擦った。

「ん?」

「お腹触らないでっ」

脇腹を掴もうとする誠司の手を払うとそのまま腕を掴まれて体ごと脚に挟まれた。

「律少し酔ってる?」

「ちょっと酔ってる。お腹空いてる時にお酒呑ますから」

「俺のせい?」

「そうだよ。誠司のせい」

「じゃあお詫びさせて」

腕を掴んで引き寄せ抱き上げられる。
誠司に誘導されながら膝に跨がり首に腕を回す。

「どこがお詫びなの?」

「今からがお詫び」

シャツの裾から背中に指先を這わして喉元に食らい付く。

「ん、んんっ」

シャツと共にブラを引き上げ胸元に顔を埋められると肌を滑る舌先に喜悦の声が漏れ出した。

「あっ!··ぁ、ふぅ」

座らされていた誠司の足が秘部を押し上げた。
揺さぶられる度に湿った水音が聞こえてしまうのではないかと思えるほど張り付いた下着を疎ましく思う。

小刻みに揺らしながら胸の突起を指で弾きもう一方を舌先で嬲る。

焦れったい刺激が私の欲を掻き立てていく。

「その物欲しそうな顔··そそられる」

「あ、ああっん··ふぁあっ」

「折角お風呂入ったのにこんなに濡れたら意味がないね」

激しくされているわけではないのに恥芽を擦り蜜口を抉るよう押し上げる。
休むことなく与えられる振動に従順に体は反応を示し足先が硬直を始める。

「ん、あぁああっ··、───あぁっ!」

脱力した体を誠司に預けて肩に額を乗せる。
荒れた息を調えるまで優しく頭を撫でてる手が心地よくて背に腕を回した。

握り締めていた誠司のシャツがクシャクシャに縒れて少し気恥ずかしくなる。

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