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キスをして
第13章 律香の本懐
「ところでその大きなビニール袋は何ですか?」

「今からすき焼きしようかなって」

「今!?21時過ぎてますよ?」

「良いじゃん。奢りだからさ」

「まぁ。良いですけど···もう40なんだから本当にお腹出ちゃいますよ」

「たまにはジムに行くんだよ」

「続けてたんですか?」

「当然」

「会社どうですか?」

「真木がだいぶ頑張ってるよ。間宮が指導してくれてた子達も使えるようになったからな」

食材をキッチンに運び切っていく。

「貸して俺切るから皿運んで」

「じゃあお願いします。会社このあと戻るんですよね」

「その予定はない」

仕事を辞めてからも前の会社からの斡旋は受けている。辞めてからも飲み会には誘われるしこうやって橘さんが遊びに来る。

一度許したら仕事を持ってくる度に飲んでいる気がする。

「何コレ!すごい良いお肉!」

「飲食店に納品行ったら貰った」

「なぁんだそういうことかぁ。変だと思ったんですよね」

「あのさぁ」

「何ですか?」

「そろそろ机で料理できるようにしないか?」

「··········やだ。って言うかそんな頻繁に家に来てて良いんですか?彼女出来ませんよ?」

「お前時々グサッと来るな。ほら出来たから机片付けろ」

ここ一年で日常が楽しいと思えるようになった。
簡単な自炊をするようになったしカップラーメンの量も減らした。
鍋やフライパンの調理器具も増えた。
時々佐伯さんが遊びに来ることもある。

私はきっと恵まれている。

「今度公募出すんだろ?」

「一応」

「努力してるよな。海外にも出してるだろ」

食事をしながら仕事の話をするのは癖だろうな。
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