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キスをして
第13章 律香の本懐
「······間宮良いのか?」

「堅いこと言わないでください。説教してる間に肉焦げます」

目の前で焼けるハラミを焦がさないように監視しながら橘さんの小言を避ける。

「お前におしゃれな店の選択肢はないよな」

「何故仕事終わりに堅っ苦しい所でごはん食べなきゃいけないんですか。良いじゃないですか掘り炬燵」

「まぁそうなんだけどさ···俺タン塩食べてる間待ったよ?」

「·····焼き肉は無駄話しないんです!」

「だから焼肉にしたのか」

小言の内容が2時間前の黒沢さんとの事なくらいは察しがつく。

「まぁ。肉なんて生じゃなければ私は良いんですけど」

「なんだソレ」

「真木君と呑みに行ったんですけど橘さんに紹介したい子がいるみたいですよ」

「·····彼女が居るって言っとけよ」

「自分で言ってください。私と橘さんがどうにかなってるんじゃないかって疑われてました。まぁ有り得ないって言いましたけど」

「分かった適当に誤魔化しとくよ」

「こういう会話が疑われるんですけどね」

·············

「会社の近くはやめようぜ」

「ですね」

会話が途切れてしまっても橘さんとは黙っていられる。ただ肉をアルコールで流し込んでいく。

「返事帰ってきた?」

「まだ·····結構送ったんでどこかしら返ってくるかと思ったんですけど···甘くないですね」

「どうするんだ」

「送ったのは半年前です。一年掛かることだってありますからもう少し待ってみます」

「黒沢さんにはまだ黙っておく気か?」

「決まってから言います。結婚式前に余計な心配させたくないので···水指す結果になっても困りますし」

「自信持てよ」

「結果は正直ですよ」

橘さんは私に指図はしない。

結局、実の無い話を続けて解散した。
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