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キスをして
第13章 律香の本懐
知り合いが多いとは言え流石に恥ずかしい。

「「間宮ちゃんファイトー」」

「先輩達もやめてくださいよ!」

黒沢さんの結婚式だから大学時代の先輩達も多いせいでこれでもかと今日はからかわれる。

名指しで呼ばれたからと言って列の中に混ざるのは少し恥ずかしくて集団の後ろに付いた。

「行きますよ~!」

「「思いっきり投げてね~」」

「落とさないでね」

さすが友人達ははしゃぎ具合が違う。

後ろを向いた佐伯さんが高く綺麗な曲線を描いて投げられる。
でも···これは··

「「「高いよ!!」」」

「うそ!?」

思わず知らない同士なのに声が揃ってしまった。

しかし高さはあるが飛距離はあまり無いようで私達の真後ろへ落ちそうだ。

落とすわけにはいかないと後退り位置を合わせる。
とは、頭では分かっているがハイヒールを履いているお陰で素早く後ろに下がれない。

「──あ、」

無理に動いたせいで芝生に躓く。
ふらついた体は真後ろでしたブーケが掴まえられた音と共に止まった。

良かった。誰か取ってくれて。
ここで落としたら申し訳なさすぎる。

「あんたが取るのかよ!」

「はははっだって落ちそうだったから」

「今からブートニアも投げるんで参加してくださいよ。男性方」

不敵な笑みを浮かべながら愉快そうに話す黒沢さんに皆で嗜める。

「独身者ですよ。ちゃんと参加してくださいね小塚さん」

「俺もうブーケ貰ったよ」

「あんたに投げたんじゃねぇから」

「冗談だよ。はい、どうぞ?」

差し出されたブーケを受け取れない。
自分に起きている状況に理解が付いて来ない。

「ん?取ろうとしてたよね。もう間宮さんの物だと思われてるよ?」

『間宮さん』
あぁ意識してるのは私だけか。
しっかり距離とられてるじゃない。
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