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キスをして
第13章 律香の本懐
「悪いけど俺··ゴムないよ」

「···そこの引き出し」

私の言葉が気に入らなかったのか一瞬顔が曇った。

「誠司が使わなかっただけだよ··用意してあったのに」

ベッドに投げ出されたままの私の上に馬乗りになった誠司が驚いた顔をして私を見下ろしている。

「買うの··恥ずかしかったのに」

30歳にもなってこんな話しなきゃいけないなんて恥ずかしくて顔を覆う。

私から下りて引き出しを開ける音がする。
ミシン目を開ける音がして誠司が私の足元に戻ってきた。

「このドレス借り物?」

「え··違うけど」

「じゃあ多少汚れても問題ないね」

「えっ、ちょっ··」

ドレスを脱がせる事もせずスカートを捲りストッキングと下着を剥ぎ取る。
宛がわれた熱が蕩けたナカを押し上げるように進む。

「··ぃっ·」

「は··キツイ?」

「だ、い··丈夫」

こうやってすぐ心配そうに見るのも自分に余裕が無くても私を優先させるのも何も変わらない。

「だから─いっぱい··して」

触れたくて腕を延ばすとすぐに抱き締めてくれる。
何度も顔中にキスをして気を逸らさせながら奥へと埋めていく。

「あァっ!─んッ」

先端が埋まると身体を起こし膝裏を掴んで更に奥を突き上げられる。

「あああァ!!··や、すぐにイっちゃ··ん、あ─っ!」

ゆっくりと抜き蜜口が絞まり出すと奥まで一気に突き立てる。
緩急を与えながら押し上げ揺さぶられて何度も何度も私ばかりが絶頂を感じさせられる。

「···泣くほど、キツく··なってきた?」

「はぁ··は、も··イけな」

満足そうに笑って脚を肩に乗せて更に奥にぶつけた。

「!!─っぁは、」
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