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キスをして
第13章 律香の本懐
「─···やり直して」

「えっ」

「私だってロマンチストじゃないけどそう言う事はこんな格好じゃない時がいい」

「···あ~ごめん俺ドレス脱がさなかったよね。今全部脱がそうか?」

「何でそっち側なの」

誠司ってこういう時緊張感無いのよね。
気楽で良いんだけどね。

乱れた着衣を戻して向かい合ってベッドに座った。

「········」

「誠司?」

「この流れで言うのは照れるんですが」

「昔誠司もこんな感じで私に言わせましたよ?」

「····はい」

かわいい···
誠司が私に雰囲気関係なく言わせたがる気持ちが今ならすこし分かる。

誠司が息を深く吸って深く吐いた。

「愛してる」

言われる言葉は分かっていたのに思わず顔を伏せてしまった。

「律··言わせといて照れるなよ」

「だって」

顔を自分に向かせようと両頬を挟まれるが自分のにやけた顔を見られるのは恥ずかしくて抵抗する。

「り~つ」

いい加減向けと言わんばかりに少し強めに言われて観念する。

「はい」

「結婚して下さい」

····え

「すぐに一緒に住もうとか思ってないから。律が仕事を続けていけるように俺も考えるよ。律が寂しかったり会いたくなったら直ぐには無理だとしても必ず時間を作るから····俺が律の居場所になれるように努力させてくれないかな」







「はい」




私の言葉に緊張が取れた様で崩れる誠司に身を屈めて視線を合わせた。

「~~良かった··予定とは違う流れになってどうしようかと」

「焦ったの?」

「先越されたなって」

「ふふっなにそれ··ん~でも、私もちょっと同じ事思ったよ」

「えっ?どう··いう」

「今、スイスの企業に就職できないかとチャレンジ中で···本当は決まったら会いに行きたかったんだけど」
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