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キスをして
第3章 間宮の憂鬱
「…っは」

時折聞こえる小塚さんの声の切なさに一度は落ち着いた疼きが再燃し始める。
小塚さんも限界が近いのか私の秘部に擦り付ける速度を増し、陰核を潰すように強く当たる熱は私をすぐに絶頂まで連れて行く。

「また‥イっちゃ、っんあっあ…はぁ」

「良いですよ…俺もこのままイきそうなんで」

更に激しく私を攻め立て小塚さんの熱は硬度を増す。

「やっあっ…ああああっ」

「………っつ」

同時に絶頂を迎えた後も脚にキスをしながら息を落ち着かせる。

「大丈夫ですか?」

「は‥はい」

ゆっくりと脚を降ろしてくれたが私はぐったりとしてしまった身体をすぐに起こすことが出来ない。

未だ上気した顔が艶っぽくてじっと見ていると直ぐに私から離れようと立ち上がる小塚さんを手が引き留めてしまう。

「間宮さん、ちょっと待ってて」

小塚さんが焦ったように離れて行く。

「そんな顔しないで下さい。僕だって抱き締めたいんですけど間宮さん汚すわけにはいかないから」

………?汚す?
よくよく見ると小塚さんの手にはティッシュが握られている。
そういえば私は濡れていない。

どうやら私に掛からないように自分の手で受け止めていたようだ。

「細かく考えないで下さいっ‥」

そそくさとキッチンに向かう小塚さんはなんだか可愛い。
身長180センチを越えているであろう男に可愛いは変かな…

「ふふっ」

思わず笑ってしまってすぐに口を手で隠した。
だって小塚さんが複雑そうな困った顔で見てる。
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