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キスをして
第4章 間宮の受難
「社員証持ってきましたよ。何をしていたんですか?」
「時計の装飾を見ていて」
「綺麗な時計でしょう。祖父に譲ってもらったんです」
なぜ止まっているのか訊こうかと思ったけど小塚さんが少し寂しそうに笑った気がして聞けなかった。
「社員証ありがとうございます」
「抜いたの僕ですけどね」
「そうでしたっ」
社員証を受け取り早く退散しようと階段に向かう。
「間宮さん」
後ろから手首を掴まれて前に傾いた体は腹に手を当てられ引き寄せられた。
「危ないじゃないですか!?」
「今日普通に話せましたよね」
気まずさなんて全くなかった。あまりにも小塚さんがいつも通りだったからなのかすんなり小塚さんのペースに乗ってしまっていた。
「だから大丈夫ですよ。何かあっても僕が修正します、また会いに来て下さい」
「用事もないのに来ませんよ」
「じゃあ何度でも口実作ります、間宮さんが言い訳できるように」
「してくれなくて良いですよっ」
後ろを振り向くと顔が寄せられる。
「時計の装飾を見ていて」
「綺麗な時計でしょう。祖父に譲ってもらったんです」
なぜ止まっているのか訊こうかと思ったけど小塚さんが少し寂しそうに笑った気がして聞けなかった。
「社員証ありがとうございます」
「抜いたの僕ですけどね」
「そうでしたっ」
社員証を受け取り早く退散しようと階段に向かう。
「間宮さん」
後ろから手首を掴まれて前に傾いた体は腹に手を当てられ引き寄せられた。
「危ないじゃないですか!?」
「今日普通に話せましたよね」
気まずさなんて全くなかった。あまりにも小塚さんがいつも通りだったからなのかすんなり小塚さんのペースに乗ってしまっていた。
「だから大丈夫ですよ。何かあっても僕が修正します、また会いに来て下さい」
「用事もないのに来ませんよ」
「じゃあ何度でも口実作ります、間宮さんが言い訳できるように」
「してくれなくて良いですよっ」
後ろを振り向くと顔が寄せられる。