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キスをして
第4章 間宮の受難
「潰れちゃって家が分からないので」

「そんなこと聞いてません」

小塚さんは軽々と眞木君を担いで時計店に入っていく。

「私の部屋に…」

「家で構いませんよ」

威圧感通り越して睨まれた!?

いつものお喋りなんて一切無く2階のリビングに上がって眞木君をソファに転がした。
私の横を素通りして布団を持って戻ってきた小塚さんにTシャツとスウェットを渡され廊下へと促される。

「奥の部屋で着替えてきて下さい、シワになりますよ」

強すぎる威圧に促されるまま社員証を取りに行った部屋に案内された。

ここ寝室だったんだ…

男の人の寝室なんて久し振りに入ったせいで変に緊張してしまう。
ソワソワする気持ちを抑えながら用意された服に着替える。

長っ!
当たり前か、20センチは身長違うんだから。

「間宮さん着替えられました?」

「はぃっ!大丈夫です」

いつもより低い声に過敏に反応する私はさぞかし変な人に見えるだろうな。
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