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キスをして
第4章 間宮の受難
よその家のお風呂って色々見ちゃうのは私だけなのかな。
タイル張りの懐かしいお風呂にレトロな雰囲気を作り出すオレンジの明かり。でも自動湯沸かしだから改築したんだろうな。
朝からお風呂にゆっくり浸かるなんて久しくしてないなぁ。会社に遅刻するなんてなんだかすごい背徳感だけどちょっとドキドキしてしまう自分はやはり現金なのかもしれない。急ぎの仕事がなくて良かったけど…
そうだよ!急ぎの仕事がとか言えばいいじゃない!
そうと決まれば善は急げだと勢いよくお風呂を上がりリビングへ向かった。
「随分早かったんですね。コーヒー入れましょうか?」
「私急ぎの仕事を思い出して」
「おかしいな。間宮さんはとっても優秀な人だから急ぎの仕事は残していないと眞木さん言ってたのですが?」
眞木君何もかも話しすぎだよ!
会社行ったらこき使ってやる。
「今日は随分と必死なんですね。昨日はもう少し素直だったのに」
そう言いながら私の頬を優しく撫でてくる。
からかうのを止めた小塚さんの笑顔は卑怯だ。いつもこの顔に抵抗出来なくなる。
「髪乾かさせて下さい」
寝室に行くように言われて待っているとコーヒーを片手に小塚さんがドライヤーを持って現れた。
ベッドに座った小塚さんの脚の間に挟まるように座ると楽しそうに私の髪を乾かしていく。
ゆっくりと髪を梳かす優しい手も普段は飲まないミルクが入った甘いコーヒーも私の気持ちを和らげる。
さっきまで騒がしく動いていた頭が嘘みたい。こんなに心地が良いとこの後仕事に行きたくなくなってしまいそう。
タイル張りの懐かしいお風呂にレトロな雰囲気を作り出すオレンジの明かり。でも自動湯沸かしだから改築したんだろうな。
朝からお風呂にゆっくり浸かるなんて久しくしてないなぁ。会社に遅刻するなんてなんだかすごい背徳感だけどちょっとドキドキしてしまう自分はやはり現金なのかもしれない。急ぎの仕事がなくて良かったけど…
そうだよ!急ぎの仕事がとか言えばいいじゃない!
そうと決まれば善は急げだと勢いよくお風呂を上がりリビングへ向かった。
「随分早かったんですね。コーヒー入れましょうか?」
「私急ぎの仕事を思い出して」
「おかしいな。間宮さんはとっても優秀な人だから急ぎの仕事は残していないと眞木さん言ってたのですが?」
眞木君何もかも話しすぎだよ!
会社行ったらこき使ってやる。
「今日は随分と必死なんですね。昨日はもう少し素直だったのに」
そう言いながら私の頬を優しく撫でてくる。
からかうのを止めた小塚さんの笑顔は卑怯だ。いつもこの顔に抵抗出来なくなる。
「髪乾かさせて下さい」
寝室に行くように言われて待っているとコーヒーを片手に小塚さんがドライヤーを持って現れた。
ベッドに座った小塚さんの脚の間に挟まるように座ると楽しそうに私の髪を乾かしていく。
ゆっくりと髪を梳かす優しい手も普段は飲まないミルクが入った甘いコーヒーも私の気持ちを和らげる。
さっきまで騒がしく動いていた頭が嘘みたい。こんなに心地が良いとこの後仕事に行きたくなくなってしまいそう。