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キスをして
第4章 間宮の受難
「終わりましたよ」

「ありがとうございます」

終わった後のこの照れくささはなんだろう。
終わった筈なのに未だに私の髪をサラサラと遊んでいる小塚さんを止める気にもならず、妙な居心地の良さに現を抜かしてしまっている。

「僕と同じ匂いのする間宮さんって良いですね」

向けられた艶っぽい声に振り向くと私の髪にキスを落とす柔らかな笑みがあった。
艶めかしく向けられる視線を反らすことも出来ずただ受け入れてしまう。

優しく髪に触れる手に既に絆されていた。それが小塚さんの思惑通りだったのかただの偶然から分からないが私は今、逃げようと思えない。

「嬉しい。僕に欲情してるんですね」

そんな事ないって言いたいのに小塚さんの熱っぽい目をまだ見ていたくて言うのをやめた。

私の脇に両手を入れ掬うようにベットの上に上げられて壁に凭れた小塚さんの膝の上に座らされる。

髪をよけられ耳裏を舐め上げ形をなぞるように入念に舐められる。
くちゅくちゅと耳元で響く舌音に私の息も上がっていく。

身体を抱き寄せられて服の上から胸を柔く揉みながら片方の手は背中にまわりパチンと胸が解放されて胸が揺れる。

留め具を外された布は意味を果たさず揉まれる度に擦れるから煩わしい。

「はっ‥あっ」

首筋をゆっくりと啄みながら舌を這わせ首筋を軽く歯を立てて噛まれるとそこから身体が痺れていく。
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