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キスをして
第5章 小塚の本領
「明日休みなら朝ご飯食べに来ませんか?」
「そんな事してたら開店時間また過ぎますよ」
コンビニの明かりが見え始めて徐々に速度を速めていく。
向かい側からもコンビニに向かう人が見える。
歩いていくと向かい側のシルエットがコンビニの明かりに照らされて走り出しそうだ。
コンビニを通り過ぎて近付いてくる声は電話と同じ声がする。
「帰りが遅いから迎えに来ました」
駆け寄りながら私の肩に腕を回して引き寄せ「そのままじっとして」小声でそう伝えて両手で抱き締められる。
「わざわざ来てくれたんですか?」
「勿論」
1人じゃなくなった安心で力が抜けてしまう。
「間宮さん本当に付けられてましたよ」
「うそ‥」
「大丈夫。僕が来たら逃げていきましたから」
私の手に重ねる様にして指を絡めて手を握ったまま少し先を歩き出した。
「不安なら今日も泊まっていきますか?」
「遠慮しておきます」
「流石にこんな日には何もしないから」
「でも」
「僕が心配なんです。泊まって下さい」
それ以上断る気にもなれず、正直ひとりで居るのも落ち着かず泊まることにした。
ただ前と違うのは夜の着替えとメイク道具を持ち込んだことだ。
「そんな事してたら開店時間また過ぎますよ」
コンビニの明かりが見え始めて徐々に速度を速めていく。
向かい側からもコンビニに向かう人が見える。
歩いていくと向かい側のシルエットがコンビニの明かりに照らされて走り出しそうだ。
コンビニを通り過ぎて近付いてくる声は電話と同じ声がする。
「帰りが遅いから迎えに来ました」
駆け寄りながら私の肩に腕を回して引き寄せ「そのままじっとして」小声でそう伝えて両手で抱き締められる。
「わざわざ来てくれたんですか?」
「勿論」
1人じゃなくなった安心で力が抜けてしまう。
「間宮さん本当に付けられてましたよ」
「うそ‥」
「大丈夫。僕が来たら逃げていきましたから」
私の手に重ねる様にして指を絡めて手を握ったまま少し先を歩き出した。
「不安なら今日も泊まっていきますか?」
「遠慮しておきます」
「流石にこんな日には何もしないから」
「でも」
「僕が心配なんです。泊まって下さい」
それ以上断る気にもなれず、正直ひとりで居るのも落ち着かず泊まることにした。
ただ前と違うのは夜の着替えとメイク道具を持ち込んだことだ。