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キスをして
第5章 小塚の本領
「先に洗面所借りて良いですか?」
「ついでにシャワーも浴びて良いですよ。それともお風呂沸かします?」
「シャワーだけで大丈夫です」
変な汗をかいたせいで気持ちの悪い体を洗いメイクを落とす。
未だにうっすらと残っている首元の印に視線がいくがもう怒る気も失せてしまった。
リビングに戻るとソファの背もたれに頭を乗せている小塚さんを見つけて近付くが目を閉じてじっとしている。
「―小塚さん?」
呼び掛けても起き出す様子がない。
完全に寝てしまったのだろうか。顔を覗き込んでも全く動かない。
うっすらと開いた唇をつい見てしまうのはさっき見たキスマークのせいだろうか。
小さめの顔にうっすらと開いた薄めの赤い唇。
無防備だなぁ。私にこんなに見られるなんて思ってなかっただろうけどね。
ぱっと見ひょろっと細そうなのに筋力はあって無駄な肉などない様に思う。
お腹をつつくと眠っているせいか少し柔らかいがちょっと堅い。
「…ん」
不意に聞こえた声にドキッとしたが目は閉じられたままだ。
もう一度触れてみるとまた少し声がする。
吐息が漏れる口があまりにも扇情的に見えて触れてみたくなる。
指先で触れると柔らかくてドキドキする。ううん、してもらったキスを思い出してしまう。火曜の朝抱かれたあの日キスは本当にしなかった。
唇だけを避けながらされるキスはもどかしかった。
触れたい…
もう一度あの感覚が欲しい
唇の押してみても起きない小塚さんはチャンスかもしれない。
邪な感情は止まらなくて唇を近付ける。
口から漏れる息が私の唇を包み始める。
「ついでにシャワーも浴びて良いですよ。それともお風呂沸かします?」
「シャワーだけで大丈夫です」
変な汗をかいたせいで気持ちの悪い体を洗いメイクを落とす。
未だにうっすらと残っている首元の印に視線がいくがもう怒る気も失せてしまった。
リビングに戻るとソファの背もたれに頭を乗せている小塚さんを見つけて近付くが目を閉じてじっとしている。
「―小塚さん?」
呼び掛けても起き出す様子がない。
完全に寝てしまったのだろうか。顔を覗き込んでも全く動かない。
うっすらと開いた唇をつい見てしまうのはさっき見たキスマークのせいだろうか。
小さめの顔にうっすらと開いた薄めの赤い唇。
無防備だなぁ。私にこんなに見られるなんて思ってなかっただろうけどね。
ぱっと見ひょろっと細そうなのに筋力はあって無駄な肉などない様に思う。
お腹をつつくと眠っているせいか少し柔らかいがちょっと堅い。
「…ん」
不意に聞こえた声にドキッとしたが目は閉じられたままだ。
もう一度触れてみるとまた少し声がする。
吐息が漏れる口があまりにも扇情的に見えて触れてみたくなる。
指先で触れると柔らかくてドキドキする。ううん、してもらったキスを思い出してしまう。火曜の朝抱かれたあの日キスは本当にしなかった。
唇だけを避けながらされるキスはもどかしかった。
触れたい…
もう一度あの感覚が欲しい
唇の押してみても起きない小塚さんはチャンスかもしれない。
邪な感情は止まらなくて唇を近付ける。
口から漏れる息が私の唇を包み始める。