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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第8章 カリスマ星の宿命という男
「ようこそ私の屋敷に‥」
「意外だ‥
もっと使用人などを使っていると思ったが、予想以上に少ないですな」
「使用人など必要最低限居れば十分、後は邪魔なだけでしょう‥
さあどうぞ、少々凝った食事を用意しています」
「それは楽しみだ」
私自らアドルフを出迎え、軽く屋敷を案内してからダイニングへと通した。
「・・アドルフ殿がオーストリア出身と聞き、わざわざオーストリア料理にして見ました」
「ほう仔牛肉、ミートローフ‥
デザートにはザッハトルテ・・」
「お懐かしい物はありましたか?」
確か裕福だが、一般市民だったと記録にはあったが?
「ミートローフ‥
よく家族で食べた、地域が地域なので肉と野菜ばかり‥
確かにこの味は懐かしい」
「オーストリアの味付けです‥
私も少しは懐かしい、独国でも少しは向こうの料理は入って来ますので‥‥」
料理はかなり気に入ったよう‥
オーストリアからこの国へ入って来る人はかなり多い、その中から料理人を1人捕まえただけ・・
「確かに隣同士の国、食や文化は似た所がある‥
いや周りの国全てが、色々と良い所ばかりを取り入れる傾向、独自性は何処へ‥ですな」
「残るものは残る‥
独国独特の文化も、やはり後生に残ると思いますよ・・」