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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第8章 カリスマ星の宿命という男
「その類い希なる鞭撻があるんです、貴方は貴方の信じる言葉を語るのが、中央に出る一番の早道」
「簡単な事ではない、口だけでは人は動かん」
「動きますよ、そして能力がある者を集める事‥
地方にも能力がある者が沢山埋もれています、それを見付け出すのは鞭撻な貴方の役目・・・」
「何でも知っているように言う、不思議な人だ」
アドルフは乗った‥そう私は確信する‥
アドルフ・ヒトラーは既に私の手の内、幾ら口が立とうが私には適わない。
「知って・・・ですか・・・
全てがとは言いません‥ですがある程度の先は詠む事は出来ますね」
「コンラート殿は更に不思議な事を言うな・・・」
「1つ・・・
アドルフ殿、占星術という言葉は?」
立ち上がり、空になったアドルフが持っているグラスにワインを継ぎ足しながら、次のステップに・・
「字の通り、星で占う者達だとは理解している、信じるかどうかはまた別問題‥
占星術にも興味を引く者は居るものだ・・」
「今の占星術は星とカードとホロスコープで占うようですね‥
占うは後から出来た物であり、本来の姿は星を見、星を読み未来を正確に予測する、それが星詠みの始まり‥‥
紀元前から始まり、中世辺りで殆ど失ってしまった技・・」
「何故消えた?」
「継承が難しいのと、星詠みを得意としていた一族が途絶えた為‥
私は‥その星詠みの一族の最後の生き残り、だからこそ私は貴方を見付けた‥‥カリスマという宿命の星を持った貴方を‥‥」