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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第10章 ルークのおかしな武者修行
「全てに於いて完全な自由などありません、特にCross selsような裏社会に属していれば‥
それでも‥いえ、その中で自由を見付け、普通に楽しむ事が悪い事では無いんです‥‥
独国から出れないと言いましたが、独国内でもこうして自由を満喫する事は出来ます‥違いますかルーク?」
「でも独国の外には、もっと自由が広がっている‥
俺は‥ご主人様が本当に自由の方が良い、俺の我が儘でしょうか?」
「・・・いえ・・・
本当はそれが一番なんでしょう‥
ですが・・・」
急に半身を起こした盟主は、自分の方を真っ直ぐ見て‥‥
「・・・
その時は‥ルークも一緒です‥
Cross selsという玩具箱を使って遊びましょう‥‥勿論2人でですよ‥‥」
「・・・・・」
自分は‥何も言えない‥
初めて盟主が自分を認める言葉を下さった、その事の方が嬉し過ぎて‥‥
「・・・・・
そろそろ娼館に戻りなさいルーク‥
ひと月と言いましたが、思ったより時間は無さそうです、今の内に女性に慣れて貰います‥表も裏も‥‥
基本的な事だけ覚えれば十分、後はどうにでもなります・・・」
「わ‥分かりました‥‥ご主人様‥‥」
喜びと共に、その気迫に飲まれる‥
盟主は本気で自分を使う、それがひしひしと躰中で感じ取れた。
盟主の本心・・・
自分はこの時の言葉で、自分の道を見付けていく事になる・・・