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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第12章 政党を我が物に‥
普通に話す内容にさほど興味は無い‥
政治・軍事・政略‥どれも私には関わりの無い事ばかり。
私が懸念するのは1つだけ‥
その為に、こうしてこまめにアドルフと会っているのだが‥‥
「指導者、何時ものお言葉はまだ?」
「さあな‥私にも何時インスピレーションが降りて来るか分からん‥
だが本に書いただろう、私の言い分は‥‥」
「・・・・・」
問題なのはこれ‥
"私の中のもう1人の私"が何時出て来るか‥‥
エルンストは、暗示だけで制御は出来ないと言った‥
だが、それを制御するのが、今の私の役割と言った所。
「ですが、やはり指導者ご本人の口から我々は聞きたい」
チラリと私を見るアドルフ‥
そろそろ私の出番‥そう言いたいのでしょう。
徐に席を立ちアドルフの元へ‥
"もう1人の私"を出現させる為に‥‥
「・・・
アドルフ‥目を閉じて大きく深呼吸をして下さい‥」
「・・・・・」
言葉に従い始めるアドルフ‥
暗示は解ける事無く彼の中に存在している、それを少しだけ引き出すのが‥私・・
深層意識に隠れている、二重人格の彼を表に‥
過ぎると問題も発生するので、本来のアドルフと被せるように、"もう1人の私"を融合させる。