この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第12章 政党を我が物に‥
部屋から出ればアドルフの喜びの顔‥
それにエヴァもこちらに戻って来ている。
「やはりコンラートは最高にこの軍服が似合う!
金髪青眼に釣り合うように、この軍服は作られてある、アーリア人の為にだ」
「お褒めに頂き‥
それにエヴァもお戻りでしたか・・・」
「ああ、コンラートあれを頼む」
「ええ‥
ですが、そろそろ必要な薬草が不足気味なんです‥
特殊な薬草で、昔は神の地と呼ばれた場所に生えていたとか・・」
「神の地?」
「それはエルンストに聞いた方が早いと思います‥
さっ、気持ちを楽にして下さいアドルフ・・」
「神の地・・・」
敢えて言ったのだが、説明は私で無くとも、エルンストが変わりをしてくれる筈。
私の方は何時も通り薬草に火を点け、アドルフの躰に力を使う・・
「・・・・・
良い‥‥ですよアドルフ‥
では楽しい夜を・・」
「ああ・・・」
此処までしてしまえば、私の方はこの部屋に用は無い‥
軍服のままアドルフの私室を出て、何処に行こうかと暫し考える。
(それにしても最高幹部とは‥ですがこれでナチ党内で私は自由に動けますね‥
さて、もう一度外に出てみますか・・・)
ナチ党という玩具箱を手に入れ、私の方はご満足‥
後は裏から手を回せば良い事。
それに随分と夜も更けた事ですし、先ほどより更に星が見える事でしょう‥
彼女の星が何の星か、最低限の探りは入れてみたい。