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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第13章 偽装恋愛ー盟主の罠とルークの葛藤
パウリーネも、自分の腰に手を回して抱き締めてくれる‥
ひと月近く娼館に居たが、こんな気持ちになった事は一度も無かった。
あたたかくて安心する・・・
これが今の自分の気持ち。
「ずっと‥こうして抱き締めてても良いな・・」
「くすくす‥
ルークさんが甘えん坊になってる‥くすくす‥‥」
「甘えん坊・・・
・・・・・ぷっ‥‥」
パウリーネの言葉に、つい耐え切れずに‥‥
「くすくすくすくす‥」
「あははははは‥‥」
つられて笑ってしまう‥
こんな風に笑ったのは何時振りだろう?
子供の頃に‥あっただろうか??
だけど‥本当に安心する‥
娼婦だったのに、純粋で明るいパウリーネの性格に安心感を覚える‥それは何故?
「・・・
なんだろうな‥この気持ち・・・」
「気持ち?」
「パウリーネと居ると凄く安心する‥
ごめん、俺は人と話すのは、あまり得意な方じゃないから‥‥」
「そうかな?
私はルークさんの言っている事は、ちゃんと分かる‥
それに安心するって、相手に心を許しているからでしょう?」
「・・・・・」
そうなのか?
自分はパウリーネに‥
いや、確かに初めて逢った時から、自分は彼女に心許しているのかも知れない。