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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第4章 面白い星
部屋から出て、長く続く螺旋階段を上へ上へ‥
古い居城なだけに、石と漆喰しか無いつまらないものだが、その行き着いた上に私のお目当ての場所がある。
「・・・
今日は‥‥見えますかね?」
螺旋階段を上り切り、最上階の見張り部屋から、軽々と屋根の上‥
私の目的は更に上、居城の一番高い屋根部分。
「・・・・・」
吹かれる風に満天の星空‥
この本部遺跡で、私が唯一心休まる場所。
「快晴・・でしたか・・・」
空を見上げれば、雲1つ無く遮るものがない広大な星空‥
星は私の心を静めてくれる、屋根に寝転がりこうして星空を見るのが、私の密かな楽しみ・・・
「・・世は不安定真っ只中・・」
数百年の眠りから目覚めても、世界は戦争という種族の争いが絶えない‥
争うのが人間の本能とは理解している‥
愚かな本能‥技術が飛躍的に上がり、戦争規模も拡大、世界中を巻き込んだ馬鹿な争いと私は思う。
「まだ拡大する‥
星にはそう出て‥星を破壊しないと終わらないんですかね、この大戦は‥‥」