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第4章 面白い星

私が聖遺物から解放され、今の時は１９００年代初頭‥
世界規模の大戦後の独国で、帝政制から仮初めの共和主義へと移行したが・・・



「世界情勢は分かるのですがね・・・」


聖遺物は世界中の物事を吸収し記録する‥
当然、私の記憶の中にも聖遺物からの記録が存在、だから今私の居るこの独国という国が、どうなっているか程度は把握済み。



「私が知りたいのは、技術的進歩・・・」


頭の下で腕を組み、星空を眺めながら考えるのは、数百年で進歩を遂げた技術面。


流石に聖遺物でも正確な情報はそこまで多くなく、私はそこから覚えなくてはならないと実感。


先ほど女性に使ったローターという物も、何処からか流れて来た試作品という話‥


世界情勢と共に技術や文学など、数百年分の遅れを取り戻すのは、並大抵の事では無い‥
だが、それをしなければ、私は何時まで経っても籠の鳥のまま・・・



「星詠みのように、感覚的に身に付く事であれば楽でしょうが‥‥」


ただ星空を見上げている訳では無く‥
星詠みという、昔にあった事象を詠む技術で、星を眺めていたのだが・・