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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第15章 愛のピンクサファイア
「くすっ‥
どんな薬よりルークの言葉ですか‥
流石の私でも、これには負けますね‥‥」
「盟主様・・・・・」
「その盟主様と言われるのは、何となくこそばいです‥
そうですね‥ゴールド・クルス‥正確な本名ではありませんがCross sels(クロスシールズ)内で、私はそう呼ばれていますパウリーネ?」
「・・では‥クルス様で宜しいでしょうか?」
「それで構いませんパウリーネ‥
貴女には、そう呼ばれる方が良い‥‥」
ざわっと・・・
客室の外でざわめきが起こる‥
外で待機している、賢人共の声なのは分かっているが‥‥
「後は・・・」
丁度ポケットの中に入れてあった物を掴み、私はルークとパウリーネに近付いた・・・
「これは私から‥
私の使い古しで悪いですが、今はこれしか所持していないので‥
・・騎士階級のピアスをパウリーネへ‥これで誰も貴女に手も文句も出せないでしょう‥‥」
「外で盟主がお使いになられていた、騎士階級のピアス!?」
「そうですルーク‥
私はもう必要にありませんから、必要のあるパウリーネへ‥
少し痛いけど良いですか?」
「は‥‥はい!」
痛いと聞いて固まるパウリーネに少し笑い‥
彼女の左耳に触れ、私の手持ちのピアスを彼女の耳に付けた。
ピアスと名前呼び‥
それにどんな意味があるか、この客室周りに居る者だったら、誰でも知っている事。