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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第15章 愛のピンクサファイア



「盟主が自分のを‥
それは周りが絶対に止めます‥‥」


「無駄に宝飾品が多くて、動き難いんですよ私のは‥
動くという点では、ルークのが一番楽だと私は思いますがね?」


近衛階級は動きやすさ重視でシンプル‥
そこそこに動く私としては、ルークのようなシンプルかつ軽装の方が理想的。



「はあ・・・
確かに自分のはシンプルですが‥
居城内全員盟主のローブ姿に憧れているのに、盟主はちっとも分かって下さらない」


「ため息を吐きたいのは私の方です‥
面倒なんですよ、着るのにどれだけ時間が掛かると思っているんですか?
それと一人称が自分に戻っていますよルーク」


「えっ?
あ・・・はぁ‥
どうしても、盟主の前だと戻ってしまうんです」


「俺で通すのでは?」


「どうでしょうか‥
自分‥いや俺も極力そうしていますが、自分と言った方がまだ言いやすいです」


「パウリーネの前では、しっかり俺でしたけどね‥ルーク?」


「めっ‥盟主!?」


壁に背を付きながら‥
ルークをからかうのも楽しみの1つ、何時の間にかこんな楽しみも出来た・・



「そう‥後で少し付き合いなさいルーク?
少々の余興の為に‥」


「??」


「今は秘密です‥
さっ、本当に行きなさい、此処に居ると五月蝿いですからね色々と‥‥」


「・・分かりました」


やれやれ‥
漸く動いてくれましたか、全くあの頑固さは誰に似たのやら・・・



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