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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第15章 愛のピンクサファイア
「・・・
盟主この様な地下深く‥それも祭壇よりまだ下‥‥」
「普通は来ませんね‥誰も‥‥
この部分は一部崩れ落ちている場所があるから危険、そんな判断がありますが‥
此処は何千年と変わらない場所であり、私のような希少種でなければ扱えない場所・・」
今、私とルークが歩いているのは遺跡の最下層、賢人ですら立ち入らない古く崩れた廃墟部分。
崩れたからといって、本来の機能が失われた訳では無い‥
逆に外の壁の扉のように、希少種‥私でなければ開ける事も動かす事が出来ない場所が沢山ある。
「盟主のような‥昨日のようにですか?」
「そうです‥
遺跡と遺物は、私の言う事しか聞きません‥
とはいっても、これから行く場所は遺物とは全く関係ありませんよ、ただ私が選ぶのが面倒というか‥よく分からないというだけの話」
「・・・・はあ・・・・」
説明不足ながらも、これはどう説明すれば良いのやら‥
説明より直接見せた方が早い‥そう思いルークを此処に連れて来た。
「・・此処です・・」
「扉・・・ですか・・・」
「壁や大扉と同じ仕組みです・・」
扉に触れれば、厳重にロックされている仕掛けが動き出す。
前に此処に来たのは‥数年前の事‥
それからは興味が無く、来る事は無かった。