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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第15章 愛のピンクサファイア
ギィーと渋い音がし扉が開く‥
「真っ暗・・・」
「昔の作りですから、灯りは‥‥」
扉の近くにあるであろうランプに触れると、連鎖的に部屋中の灯りが点いていく・・
「っ!?
こ‥‥此処は!?!?」
「驚くのも無理はありませんが‥
驚いたまま、何も出来ないのは勘弁して下さいよ‥‥」
そう‥ルークが中を見て固まり動けない程の‥此処は宝物庫の中‥
まるで、お宝を見付けた海賊のような金銀財宝が、無造作にそしてうず高く保管されている場所。
「な‥何故自分をこの場所に?
宝物庫は盟主しか入る事は叶わない、そう言われている筈・・」
「人間は欲に目が眩むので、昔から立ち入りを制限しているまで‥
ルークは大丈夫と私は判断しましたが?」
人間はこんな物を見ると、人が変わったような動き思考回路が働く‥
私は金銀財宝に殆ど興味が無く、ルークは欲に目が眩むタイプでは無いと私が判断した。
「・・・
どちらかと言えば、良くこんなになるまで集まった‥
こんな気持ちしかありません、飾り物には疎いので‥‥」
「ルークはそう言うと思っていましたよ‥
ですが、この中から適当な物を選びなさい‥パウリーネの為に‥‥」
「パウリーネの為?」
「そうです‥
夜、小さいながら夜会を計画しています‥
私からのサプライズ‥とでも言っておきましょうか‥‥」