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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第17章 2人のアドルフ
「コンラート様は、もう少し表に出るべきです‥
それだけの能力があるのに何故‥‥私は‥‥」
ああ‥
そう言えばテレーザとは恋人同士‥でしたか‥
私とした事が、尋問という面白い玩具の事ばかりで少々忘れていました。
「・・・テレーザ」
煙草を消して、椅子から立ち上がりテレーザの前へ‥‥
「私の事を心配してくれるのは嬉しいですよ‥
貴女に心配されるのは心地良い‥‥」
「あっ‥私は‥‥」
穏やかに笑い、触れるだけの口付け1つ‥
「そうです、これを貰って頂けませんか?」
ポケットから取り出したのは、翡翠ともオパールとも取れない、不思議な色をした宝石が付いたネックレス。
「この様な物頂いても、私は身に付けられません」
「そうですか?
こうして・・・」
テレーザのネクタイを緩め、ブラウスのボタンを数個外し、私が持つネックレスをテレーザの首に掛けた。
「チェーンが長いですから、しっかり身嗜みを整えたら誰にも分からない‥
知っているのは私だけ‥‥」
「コンラート‥‥様‥‥」
また唇を奪う‥
今度は舌を絡ませ激しく、テレーザを求めるように‥‥