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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第17章 2人のアドルフ
ワイングラスを置き、徐に立ち上がり‥
間のテーブルに片手を付いた・・
「・・・
だとしたらどうします傲慢なアドルフ?
私が鍵だというのなら、今此処で貴方を消す事も可能と思いませんか?」
「消すのに此処まで時間を掛けるのか?
お前は私に何年時間を割いた??」
緊張感漂う私とアドルフの睨み合い・・・
先に口を開いたのは・・・・・・私の方・・・
「・・・・・・
Cross selsに何を求める傲慢なアドルフ?
地位名誉力‥Cross selsを使えば、そんなものは簡単に手に入る、何が欲しくてCross selsを探る??」
「・・・・
それがお前の本心か?
地位名誉など自分でどうにかなるわ!
私が知りたいのは力、Cross selsに何の力がある??」
「どんな力がお望みで?
力にも種類がある事くらい貴方でも知っている筈」
「そうだな‥
この世であり得ない力、超常現象ともいうのか?」
「・・・
そんな事ですか・・
世界を変える程の力だと思いましたよ」
少しだけの力・・・
一番目に見えやすい火‥
それに力を乗せて、傲慢のアドルフの前に火の柱を何本も作った。
「・・・
本当に使えるとはな」
「人は奇跡と呼びますね、そんな大それたものでは無いのに‥
何処にでもある自然、それが力の源であり自然に介入するのが私の力‥ただそれだけです」
話すだけ話して力を解放してしまう。