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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第18章 彼女の動向
ナチ党の方は安定しているので、この頃は拠点にしている屋敷に居る事が多い。
毎日地下では私も飽きる、という事で別件で拠点を中心に活動。
「・・・・・・」
今日もサロンで紅茶を飲みながら、目的の方に集中。
(予想以上に本拠地から出ませんね‥
まあ近頃親衛隊も行動が低めですから)
私が追っているのは・・・・・テレーザの動き・・・・
あの地下でプレゼントと称して渡したネックレスは、遺物の欠片を加工した物。
本来欠片でも、居城から外に持ち出される事は無い‥
私が勝手に持ち出しただけの話。
「・・首輪は上手く働いてくれますが・・」
遺物と私は一心同体に等しい‥
殆ど力を使わずとも、遺物の現在地‥つまりテレーザの位置が把握出来る。
「そう急いでいる訳でも無いんです‥
じっくり観察‥それも良いかも知れません」
紅茶を飲み干し、サンルーフへ‥
此処は本当に緑が多くて落ち着く。
ベルリン中心部は、コンクリートと車と沢山の人々‥
落ち着くには、少々不釣り合いな場所。
どちらかと言えば、ミュンヘンの方が好ましい‥
私の主観が入ってはいるが・・・