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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第18章 彼女の動向
さもそうだろうと、私を見るゲッペルスを軽く無視し、最近は腕にしている時計で時間を確認。
(20時59分‥
パーティーの始まりです‥‥血のね・・・)
出来る事なら私も外の方が良かったが‥
盛大に血を奪う事が出来たチャンスを逃してまで、裏工作の方を選んだ。
「・・・さあ始まりだ!
勝利の美酒を!!」
全員が手に持つグラスを掲げ、確信的勝利という酒を飲む。
私もひと口‥
アルコールはあまり効かないとはいえ、これから先の事を考えたら酒は控え目の方が良い。
(ふふふ‥
今頃ルークはトイレでしょう‥
どんな顔をしているやら)
あれだけ渋い顔と、色々な道具‥
何に使うか分からない物までルークは集め、拠点内で知恵を振り絞っていた。
(後から聞きたいものです)
目の前の計画などさして興味は無い‥
星の動きによって、なるべくしてなる事に、私の心が動く筈もなく、興味はルークの行動の方ばかり。
(5分‥
後10分で此処を抜け出さなければ‥)
地下から大回りで、監視ルームまでは6~7分‥
そこから疑問に思われない程度に話し、制圧まで数分。
ギリギリだが、幹部が集まるこの場所から早々に抜ける訳にもいかなくだ。