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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第19章 世界を我が手に!
「・・・
なるほど確かに違います、星に関する記述は全く同じですが、それに付随する物の可能性‥違うのは此処です」
ルークが持ち帰り現像した写真を見ながら、エルンストがこちらに渡さなかった星詠み資料の比較。
「やはり‥
自分が見た物と、多少誤差があるように感じました」
「良い判断をしていますよルークは‥
それにもう1つ、開発中の武器の初期案ですが、これを国外に持ち出されますとかなり不味いです」
確か仮名称はミサイルだったか‥
国内から国外‥他国にも飛ばせる、長距離爆弾の設計メモ。
傲慢なアドルフは言った"男のシンボル、その形が武器に繋がる"と‥
その発言を元に仮設計されたのが、今見ている初期案の設計メモ。
「そう‥テレーザの身元はどうなりました?」
「まだ正式に連絡が来ません‥
独国人以外だと、調べるのに時間が掛かるそう言っていました」
「という事は独国以外‥
白人系は見極めが難しい、テレーザ・ルセックという名も、本名かどうか怪しくなって来ましたね」
「はい、もう少しお待ち下さい」
「構いませんよ‥
彼女はまだ動く気が無いようですし、今はそれどころでは無いでしょう」
あの計画を実行に移した結果、アドルフ率いるナチ党が独国議会第1党へと昇格。