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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第20章 テレーザと中央施設
ルークとエルンストは、ミュンヘンの頃あの無理やりな娼館修行から付き合いがあった‥
その後のやり取りをしていたのもルークであり、私より親好が深かったのは確か。
「・・・
終わる事が終わったら、花でも添えに行ってあげなさい‥
私が言えるのはこれだけです」
「はい、勿論理解しています‥‥何時かがあればそうしたい‥
それよりも、テレーザ・ルセックの伝令渡航用の書類が出来上がってきました」
「早いですね?」
「ヒムラー殿が最優先で手配をされたようです、中を確認したところ、指導者自らの許可書類までありました、流石にこれには驚きを隠せません」
また随時と手を回した事で、でもアドルフが直接・・
「その1枚だけ抜いてテレーザに渡しましょう、これで国境付近まで行けますが、国境を越える事は出来ない‥
そうすれば、無理に国境を越えようとするでしょう、そこを狙います」
「分かりました‥
それで自分の役所は?」
「先にロシアとの国境地帯に回って、国境警備兵との連絡を‥
指導者自らの署名捺印が無き物は無効と、吹き込んでくれれば尚更良い」
「お安いご用ですゼクス様、では先行で出発します」
「頼みましたよルーク」
これでお膳立ては整った、後はテレーザを罠に掛け持ち去った資料を奪うのみ。