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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第20章 テレーザと中央施設
「それだけ評価されていて、関係無いと言い切る‥
最後まで分からない男だな君は‥」
「私は私であれば良い、私が成すべき事をしながらも、この独国という国の裏で遊んでいたいんですよ、人より長い人生の退屈凌ぎに‥
さあ話は此処までです、私から‥‥いえ、Cross sels盟主から、苦しまぬ死を貴方に‥‥エルンスト・クラフト」
「・・・そうか・・・」
それが彼が最後に残した言葉‥
穏やかに苦しむ事も無く、心臓の働きを鈍らせ止める。
私的には、最大限の優しい殺り方・・
「・・・
残る資料はこれで全てですね、後は取るに足らない物かテレーザが持ち去った‥
貴方には感謝していますよエルンスト、これでかなり進める事が出来ます」
眠るように穏やかな、エルンストの顔をもう一度眺めた後‥
私は別荘を飛び出し、ベルリンへと来た時と同じ方法で郊外の拠点へと帰還・・
「首尾はゼクス様?」
「殆どの物をテレーザが持ち去っています‥
それとエルンスト・クラフトですが、命運尽きていたので私が殺りました、こちらの後始末は完璧ですよルーク」
「そうですか、エルンスト・クラフト・・」
「ルークがエルンストに、多少の思い入れがあった事は分かっています‥
ですが私が手を下さなくとも、殺されるのが彼の運命、だとしたら一番安らかな死を私が与えただけの事」