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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第21章 ルークと盟主の契約
腰に差した銀の宝剣を抜きルークに渡す‥
私からの品、それも歴代盟主が所持して来た品、この宝剣は私の代理、私の代弁として見なされる。
「これはっ!
自分にこれを、盟主のみが持つ事を許されている銀の宝剣」
「ですから、これで賢人共の中で優位に立ち回りなさい‥
この宝剣の意味を知らぬ賢人は居ない、ああ普通に武器としても役には立ちますよ?」
「確か両端に隠し刃‥」
「ええ、そして初めての命です、テレーザ・ルセックの始末を‥
血を奪っても構いません、少し味見をしましたが極上の部類には入ります、丁度血を流し過ぎて血が欲しいところでしょう、彼女から流れる血が美味しそうに見えませんか?」
ルークは初めてテレーザの方に目を向けた、それも眩しい物を見るように。
「ご命令承りました、暗躍と暗殺の賢人の初仕事として、あの女を喰らいます」
「・・・好きになさい・・・」
瀕死のテレーザに逃れる術は無い、確実にルークの初めての餌になる‥
彼女の使い道など、もうそれしか残っていないのだから。
ルークの自由に‥
本能なのか首筋に喰らい付き血を飲むルーク、本部遺跡産まれのせいか吸血行動に違和感はなさそう。
それならばそれで良い。