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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第21章 ルークと盟主の契約
どうやらルークが教わった方に問題があるよう、廃れた話であって現在には正確に伝わってはいなかった。
「見境無くは語弊です、血の餓えは血を補給すれば収まる話‥
何時でも血に餓えている訳でもなし、餓えを感じなければ普通と変わりありません、少し飛躍過ぎますよ?」
「そうなんですか?
自分はてっきり見境無く襲い過ぎて、封印されたとばかり思っていました」
「それでは仮眷族の意味が無いでしょう‥
私達に近い力で私達の行動を補佐する、これが仮眷族の由縁であり、神が稀少種に与えた恩恵の1つ‥
ついでに言えば‥‥寿命も人間から外れてしまいます、私も初めてでどれくらいという確定的な事は言ってあげられません」
「・・・
それで盟主の手足となれるならば本望です」
こういう事はしっかりと教育されているというのに、箱の中で育つと不思議なのが出来上がる‥‥とルークに言ってやりたい。
「やれやれ変わらず横道に反れる、そろそろ本題で良いですかねルーク?」
「はっ、はい!」
「・・・
仮眷族になった事です、力も能力も十分‥
空白だった暗躍と暗殺の賢人の座、ルーク・ガルシアに託しましょう、恙なく勤めるよう」
「っ!!
は、はい!
暗躍と暗殺の賢人、謹んでお受け致します‥
全ては盟主の為に‥」
「・・それとこれもルークに託します‥
これを使って上手く乗り切りなさい」