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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第22章 現実と悲しき別れ
「そう‥‥14年‥‥」
「えっ??」
「この居城にパウリーネが来て、14年も経っていたんですね」
「そうですね、私もそろそろ30才のおばさんですよクルス様?」
「そうは全く見えませんが、ルークのせいかパウリーネは若々しい」
今でも20代前半と言って良いほど、パウリーネは若々しくて可愛い‥
ルークの愛情が、私にも多少移りましたかね?
「・・・
見た目は‥‥です‥‥
本当に若いルークさんには適わない、ルークさんずっと若いままですし‥」
「それは‥‥
すみません私のせいで、決してルークが悪い訳では無いんですよ」
「誰も悪くない‥
ルークさんはそう言っています、あれは不可抗力でどうしようも無かったと‥
それにクルス様が助けてくれていなければ、自分はとっくに死んでいたって‥」
「ええ‥‥
でも私でも罪悪感という言葉くらいはあります、結局のところ私は、ルークを私と同じ道に落としてしまった罪悪感」
心の引っ掛かり‥
私もルークも年を取らない、それが果たして良い事だったのだろうか?
こんな思いをするのは、私1人で十分だというのに、ルークを道連れにし、今目の前のパウリーネはこうして悩んでいる。