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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第22章 現実と悲しき別れ
ルークに言ったように、完全に手配が済んだのは、ルークが居城に戻った日から約3ヶ月後。
後はパウリーネに話せば、全て解決する‥
そう考えて思い付いた、最近パウリーネが私の部屋に来る事が少なくなった事に。
「??
何かしましたか?」
相変わらず星詠み関連に掛かり切りだが、パウリーネが姿を現す時は、必ず手を止めて対応していたのに何故??
話と少々気になったので、私はパウリーネの部屋に行って見る事にした。
「パウリーネ、入りますよ?」
私から、こうしてパウリーネの部屋に入る事は殆ど無い、私なりの一線のつもりだった。
「・・・!
パウリーネ!?」
中に入って見れば、ベッドに捕まりながらも床に座り込み、息苦しさに辛い表情をしているパウリーネが!
「パウリーネ、調子が悪いんでしたら・・・」
「・・・あっ・・・」
パウリーネに触れて‥‥気付いた‥‥
「はぁはぁ‥
クルス様、ルークさんには黙っていて貰えませんか?
せっかく自由になったルークさんを、私は縛り付けたくは無いです」
「ですが‥‥
‥‥分かりました、では私の条件をのんで下さい」
「・・・条件??」
「ええ‥‥
1つは、今貴方に付いている侍女達を、そのまま貴方に付けます‥
安全とこれからのサポートの為です」