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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第23章 暮れ落ちる黄昏の時



「さて行きますか‥
中将のクラスが、何処まで通用するか見物ですね」


1人軍用車に乗り、王宮の入り口である正面門へ向かった。



「止まれ!
此処はゲッペルス様管理下、誰も通すなと命令を受けている」


「ゲッペルスの命令ね‥
では私ですら入れないと言いますか?」


敢えて着ていたコートを車の中で脱ぎ捨てる‥
ジープ仕様車、動くにはあまり問題は無い。



「っ!?
その階級章は親衛隊中将様!!」


「ど‥‥どうぞお通り下さい」


「そうですか‥‥」


正面門を守っていたのは、ただの一般兵‥
このクラスにすれば、私とゲッペルスの階級の違いも些細な事、同じ雲の上の高官にしか見えない。


鉄門が開いたと同時に、私は車を発進させる‥
外は一般兵だったが、流石に中はゲッペルスの息が掛かった親衛隊配置だろう、つまり私を敵視している連中。



エントランスに到着し、一度は拳銃を手に取ったが、銃弾の数というコストパフォーマンスが悪いと、長剣さえも車に置き、構えたのは金の宝剣。



「・・この方が私らしい・・」


予備に拳銃は携帯するが、あくまでも予備の為‥
普段抑えている身体能力を全て開放し、宝剣の刃はまだ隠したままで王宮の中へと入った。



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