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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第23章 暮れ落ちる黄昏の時



傲慢なアドルフの最後を見届けると共に、私にはもう1つやるべき事がある。


弱くなり過ぎた独国王家、その最後を見届け誓約を破棄させるのが、もう1つの私の目的。


そして最後の盾に、この国に残った王子と王女の拉致をゲッペルスが狙い、王宮に手勢を配置していると情報も入っていた。



「全く、何処までも私を邪魔をしますねゲッペルス・・」


誓約は誓約、王家の人間は助けなければならない、私の意志に関わりなく。


流石にゲッペルスの手勢が多過ぎるので、私の方も手勢を手配‥
全員騎士階級、こういう暗躍には一番打って付けであり、それを束ねるのは暗躍と暗殺の賢人となったルーク。



「私は堂々と中央突破しますよ‥
止められなければそれで良し、止められれば力ずくになるでしょう」


「分かりました、自分達は盟主が指定された場所まで進み待機‥
その際、邪魔になりそうな者は排除します」


「それで構いません、王子と王女を確保したら、速やかに国外に逃がしなさい‥
出来ればオランダへ、王の元が一番良い」


「心得ております、では盟主」


「・・・ええ・・・」


今日のルークは軍服では無く、近衛時代のCross sels(クロスシールズ)のローブ姿、騎士階級も近衛に近い戦闘用に特化したローブ、動きが鈍くなる事は無い。



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